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「くらのら」のピノ子さんに聞いてみた。

フラッグ広報室のタカバシです。
2023年10月に退職します。詳しくはこちらもご覧ください。

退職にあたってフラッグの5人の役員に「何を書いたらいいか」お題をいただいて書くnote、今回で4回目です。今回は取締役COOである近藤さんのお題になります。

近藤 幹也(取締役COO)

近藤幹也 略歴
1983年生まれ。愛知学院大学経営学部卒業
2010年7月 株式会社フラッグ入社
2021年10月 当社執行役員就任
2022年10月 当社取締役COO就任

近藤さんは元々、名古屋オフィスの初期メンバーとしてフラッグに加わりました。その時の僕は東京オフィスで働いていましたが、立ち上がったばかりの名古屋オフィスをサポートするため、月に1回は名古屋に出張して近藤さんと一緒に働いていました。その頃の近藤さんの役割は主に営業でしたが、WebやITの技術面でもインプット&アウトプットをしっかりとされていて、「こんなに努力する人がいるんだ」と思ったものです。取締役になるべくしてなった、そう思います。

そんな近藤さんからのリクエストは…
インフルエンサーインタビューでした!

そこで今回インタビューをさせていただいたのは、くらしをのんびりらくにする「くらのら」というサイトを運営しながら、Instagram ですっきり暮らす工夫や家事・育児を助ける便利グッズを紹介しているピノ子さんです。ピノ子さんとは10年くらい前に知り合いましたが、その頃から活動する場所がどんどん変わっている気がしています。

ピノ子さん

Instagramアカウントhttps://www.instagram.com/kura_nora/
フォロワー:3.5万人
更新頻度:週1回程度
コアオーディエンス:未就学児童を育てている親御さん

ピノ子さんは現在、沖縄で旦那さん、そしてふたりのお子さん(5歳と2歳)との4人暮らしをされています。元々は、ブログの執筆からスタートして、今は Instagram での発信がメインのようですが、その経緯や活動の中での楽しみ、心がけていることなどを伺ってみました。



プラットフォームごとの特徴や違い

── はじめにお会いした時は「ブロガー」という感じでしたが、現在の肩書きってインフルエンサーですか?

自分でインフルエンサーと名乗ることはないです。なんかそういう感じでもない気がして… 自分の暮らしをログとして残してる感覚なので、ブロガーかなと思ってます。

沖縄移住に関するアレコレが綴られた「沖縄移住ライフハック」

── ブログがありつつ、他のプラットフォームでの発信もされていると思いますが、それぞれ、どういうきっかけで始めたんですか?

始めはブログメインで発信していたのですが、Google のアップデートがあり、ブログが全然閲覧されなくなってきたんですよね。で、それだったら Instagram やYoutube を伸ばしつつ、そこからブログを読んでもらおうと思って、「続きはブログで」みたいな感じのリンクを設置するようにしていました。

ただ、インスタ内で完結した方がユーザーさんも見やすいだろうってなって。今はリアクションだったり、インプレッションがブログよりも全然多いので、インスタをメインに考えています。ブログは時系列にまとめたり、ストックしておく場所という役割で、サブになりましたね。

── 他のプラットフォームについてはいかがですか?

マイホームを建てたので、その家づくりに関しては note の有料記事で出しています。あとは YouTube もインスタと同じタイミングで始めたのですが、YouTube はとにかく作業量が多くて手が回らず… 今は止まってます。

ショート動画を作ったら TikTok とか YouTubeショートにも一応投稿はしてるのですが、特に力を入れて何かしてるってわけではなく、やっぱり今はインスタがメインですね。

── 今って TikTok っぽいものが増えてきましたが、同じ動画を投稿した時って、プラットフォームごとの反応に特徴や違いってありますか?

プラットフォームごとに伸びる動画が違ったりします。インスタで人気だったけど、TikTokでは反応が微妙だったり。

TikTokとYouTubeショートに関しては、単発でバーンと閲覧されることはあっても、フォローにはあまりつながりませんでした。もっとフォローにつながる動画を作らないといけないなって思っています。
インスタに関しては、ユーザーさんとの相性がいい気がしてて、安心して発信ができています。

例えば、同じ失敗談を載せたとしても、YouTubeだと「そんなの、やる前からわかるじゃん」みたいな、テレビを見てる感覚でコメントされる方が多い印象ですが、インスタは共感コメントをもらえたりします。

── たしかに同じようにコメントするのでも、インスタは自分のアカウントと紐づいているという感覚が強いですけど、YouTube だと大勢のオーディエンスの中のひとりって感じで、強めのコメントになるかもしれませんね。

どんな形で収益化しているの?

── ブログだとアドセンスを設定しておけば収益化が可能だと思いますが、インスタはそうではないですよね? 今の収益ってどういう風に作っているんですか?

わたしが取り組んでいることは2つあります。1つ目は企業からお話をいただく、いわゆる「企業案件」です。企業案件では、暮らしにまつわるものの紹介が多いです。

2つ目は、自分の愛用品を紹介して、買ってくださった方がいたらその売り上げの一部をいただく「成果報酬型の広告」です。アフィリエイトって呼ばれているものですね。

── これまでの企業案件で、内容としてもマッチしてて、リアクションが良かったものってどんなものがありますか?

以前、プロジェクターを提供していただいて「テレビの壁付けをやめた理由」という投稿したのですが、それは100万人の方に見てもらえて、クライアントさんにも喜んでもらえました。

── 投稿の切り口が普段からシンプルな暮らしをしたい人向けに発信しているので、同じような方に届いたんでしょうね。

そうだと思います。自分たちの生活の中で取り入れてよかったものを発信して、フォロワーさんたちの役に立ちたいと考えていて。それでフォロワーさんと一緒に年を重ねていく… みたいなのが理想的なので、私としても良かったです。

価値観、心がけていることは?

── インフルエンサー同士、インスタグラマー同士でのコラボレーションはしないんですか?

している方もいますけど、私は全然してないです。なんか緊張しちゃいそうで…

── コラボしない理由は緊張なんですね。では、フォロワーさんとのコミュニケーションはいかがですか? コメントだと質問とか感想とか、時々ひとりごとみたいなものもあると思うんですけど、どういうものが多いですか?

質問と共感などの感想、半々くらいかもしれないです。あとは情報をいただけることも多いです。例えば、この間「台風の影響で荷物を実家に送るのに船だと二週間くらいかかるっていわれた」とストーリーで流したら、「JALとかANAに乗るなら、段ボールを空港に持ち込むと、飛行機に乗せてくれて早く自宅に届きますよ」とか、そういう情報を教えてくれたりすることもあって助かっています。

── そういうやりとりも含めて、コミュニティになっているんですね。では、発信をする上で心がけていることってありますか?

自分の発信が誰かを嫌な気持ちにしないか、ということはいつも気にしています。言い回しで失礼が無いようにとか、意味がわからないとか伝わらないことも無いようにとか。夫婦でブログをはじめて9年が経ちますが、今でも投稿は事前に夫に確認してもらっています。

これを見たら誰か嫌な気持ちになるかな、とか色々考えると、ストーリー上げるのもすごい時間がかかります。ブログの時も近かったんですけど、ブログってリアクションがそんなに無いじゃないですか。ページビューとして数字は見えても、「本当に読まれてるのかな?」くらいだったんですけど、インスタはコメントやDMというリアクションがあるので、怖くなったっていうのもありますね。
とはいえ、いつもフォロワーさんの暖かいコメントやメッセージに助けられて、いまでも続けられています。

企画〜投稿まで、どこが一番楽しい?

── 発信する工程には、企画、準備、取材、執筆といろいろありますが、何をしている時が楽しいですか?

画像を作っている時ですね。Canvaを使っているのですが、写真を撮り終えて作り込んでいて「あ、この投稿、伸びる気がする!」みたいな時が楽しいです。まあ、素材集めして「このネタなら伸びる気がする」ってひとりで盛り上がっている時は、だいたいあんまり伸びないんですけどね。

── 画像を加工していく時に、例えばインスタだったら「こういう見せ方をした方がいい」とか「こういうのがウケるんでしょ」とか、ある程度計算をして作り込んでいくものなんですか?

どうだろう… 自分が好きな雰囲気にすることの方を意識していますね。というのも、やっぱり自分と同じような人に見てほしいですし、集まってきてほしいので。インテリアや家具の雰囲気とかも、自分の好きな感じにしているので、そことのギャップが無いようにしています。

── インスタの文脈とか構文ということではなく、自分の身の回りにあるデザインの延長、なんですね。

そうかもしれないですね。一時期、インスタで手書き風フォントが流行った時があって、その時に取り入れてみたこともあるんですけど、結局、今は自分が好きな雰囲気でやってます。

── 発信を続けていて、こんなサービスやアプリ、ツールがあったらいいのに、というものはありますか?

インスタのDMを見やすく管理できるツールがほしいです。同時進行でいくつかのDMをやり取りしてると埋もれちゃうことが多いんですよね。フォロワーさんからのDMを後で返そうと思っていても、埋もれちゃってどこかへいってしまったりとか… なので、DMをフォルダ分けできたり、上に固定しておけたらいいなと。

── たしかに自動返信とかDM一括送信のツールはありますけど、メーラーのようにDMを管理する機能って見たことないですね。いろいろなDMをやりとりするインフルエンサーならではの要望な気がします。FLAFLUの開発チームにも伝えてみますね。
最後に、今後はどんな活動をしていきたいですか?

インスタでの情報発信もそうなんですけど、今は夫婦で絵本を書いていて、「kura nora(くらのら)」という作者名で Amazon Kindleで公開しています。あと夫と子どもたちが好きな昆虫にまつわるグッズを作っていたりもします。夫婦で創作活動をしているのが楽しいんですよね。なので、その創作活動と暮らし情報発信を引き続き続けていきたいですね。


ピノ子さん、ありがとうございました!

インフルエンサーというと、広く情報を発信するイメージでしたが、とある範囲でコミュニティをつくり、そこでコミュニケーションを図りながら、みんなでより良い情報交換をする… そのコミュニティの中心にいる「コミュニティリーダー」として、みんなの気持ちを動かすのもインフルエンサーなのかなと、今回の取材を通じて思いました。

ということで、役員陣からのリクエスト note も次で最終回、僕がフラッグで書く最後の note になります。

それでは、また。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。週1回ペースで更新をしていますので、ぜひフォローをお願いします。