noteで出会った球磨焼酎「白岳しろ」を訪ねて”日本でもっとも豊かな隠れ里” 人吉球磨に行ってきた。
フラッグ広報室のタカバシです。
4月、noteで出会ったイシダテックさんを訪ねて静岡・焼津を訪れました。note のイベントに登壇されているイシダテックの小山さんを見て、イシダテックに興味を持ち、フラッグとの共通点を見出しました。
共通点のひとつは「note をほぼひとりで運用している」というものだったのですが、また「note をほぼひとりで運用している」素敵なアカウントに出会うことができました。
それが球磨焼酎「白岳しろ」の note です。中でも登壇したセミナーについて深掘りしたこちらの記事に感銘を受けました。
僕は(散々、note を書いてきてなんですが)言語化するのが得意ではありません。特に戦術・戦略とかロジックとか… それがとてもわかりやすくまとまっていて、「これを書いている人はどんな人なんだろう?」と興味を持ち、熊本県人吉市を訪ねてみることにしました。
人吉ってどんなところ?
僕は訪れるまで、人吉についてあまり知りませんでした。戦国時代を舞台にしたシミュレーションゲームで出てきた人吉城と、2020年7月の豪雨で川が氾濫した、ということくらいでした。「白岳しろ」の note を読んで、球磨焼酎をつくっているのがこの地域・人吉球磨であるということを知りました。九州といえば、芋を原材料とした芋焼酎が有名ですが、球磨焼酎は米を原料としています。なぜ球磨焼酎は米なのか、地理的要因が主な理由でした。
まず、人吉盆地は四方を九州山地に囲まれ、外界から閉ざされた隠れ里のようになっています。さらに、そこには熊本県最大の川・球磨川があり… この続きはぜひ「白岳しろ」の note を読んでみてください。
簡単に言うと、昔の藩主が幕府の検分を逃れ、年貢を回避した余剰米があり、それをうまく運用してお酒をつくっていたと。その土地や文化が豊かなことから「日本でもっとも豊かな隠れ里」と司馬遼太郎が記しているそうです。
ただ、今回訪問するにあたって、その地理的要因で少し苦労をすることになりました。
2020年の災害から今も電車が不通
人吉に向かうのに、まずは熊本空港まで行けば、そこからは電車やバスでたどり着けるだろうと、その道程についてはあまり考えていませんでした。が、当日の朝に経路検索をして唖然とします。熊本空港に16時以降に着いた場合、人吉にたどり着くのは翌朝という結果表示…!?
人吉は、熊本の南にある八代(やつしろ)から出ている肥薩線に乗って向かいますが、その肥薩線は被災から3年が経過した今も復旧しておらず、人吉に電車で向かうことができなかったのです。
ということで、慌ててレンタカーを手配し、熊本駅から車で約90分のドライブの末にたどり着きました。途中、九州自動車道では23連続でトンネルを抜けました。こんな体験からも人吉が「隠れ里」だということを実感することができました。
球磨川の氾濫から今も復興中
予約していたホテルは球磨川の眼の前にありました。2023年5月にリニューアルしたということで、とても綺麗なホテルでした。
球磨川に降りてみると、熊本県最大の川ということで幅はとても広く、高い堤防もあるのに、この川が氾濫するというのが信じられませんでした。
晩ごはんはホテルから近い、アットホームな居酒屋さんでいただきましたが、そのお店も綺麗で少し意外に感じました。お料理もお酒も美味しく、お店の方とお話もさせていただき、楽しく過ごさせていただきました。
そして、そのお話の中で気づきました。このあたりは球磨川の氾濫で、建物の1階部分はほぼ冠水した地域で、僕が見ているのは復興した後の街だったんです。ホテルもお店もリニューアルしなければならなかった、ということを想像できていませんでした。僕が訪れたホテルもお店もすでに営業していますが、鉄道のようにまだ復旧していないものもあり、まだ復興の途中なんですね。
世界をつなぎたいのなら、まずは自分から
たくさんのトンネルを抜けて訪れた人吉で、雄大な球磨川を見て、その災害の大きさを知る… フラッグのパーパスは「人々の熱い想いに寄り添い、想像力と創造力で世界をつなぐ」です。寄り添うにも、想像するにも、つなぐにも、まずは自分が動かなければ、何もならないなと感じましたし、想像が全く足りていなかったので、本当に来て良かったと思いました。
もうすでに球磨人吉を再訪したい
仕事と絡めてしまいましたが、人吉は「日本でもっとも豊かな隠れ里」と評されるように、魅力的なものがたくさんあります。球磨川に代表される豊かな自然や温泉はもちろん、水質の良い球磨川の水を使った美味しいお米、そしてお料理。中でも「人吉に行く」と言ったら何人かの友人から勧められたのが鰻です。
老舗の人気店「上村うなぎ屋」で食べたうな丼は人生で最高のうな丼になりました! そして、他にも日本蕎麦や割烹、新進気鋭のコーヒー屋さんにたい焼きを売っているカフェなどがあるそうで、2日間では巡りきれませんでした。
そして、なにより球磨焼酎です。球磨焼酎をつくっている酒蔵は大小27蔵あり、その酒蔵を巡るのもいいですよね。
ということで、次回は球磨焼酎「白岳しろ」の note を運用している松尾さんの登場です。高橋酒造さんにお邪魔して、いろいろとお話を伺ってきました。お楽しみに。