ソーシャルメディアマーケティング✕フラッグ 〜ソーシャルメディアマーケティングで何ができるのか?
フラッグでは、ソーシャルメディアのアカウント運用をはじめ、企業や商品のソーシャルメディアでの活動のお手伝いをさせていただくことが多いです。たとえば、4年半前からお手伝いをさせていただいている、ゼスプリキウイ公式Instagramは当初約5,000人だったフォロワーが今では26万人を超えました。
今回は、フラッグが得意とするソーシャルメディアマーケティングについて、PRプロモーション部のおふたりの方にお話を伺います。東京本社の大蔵千浩さん、NEXT ON ブランチの鈴木夏実さんです。
ずばり、ソーシャルメディアマーケティングでできることは?
大蔵:主にふたつあると思っています。いずれもソーシャルメディア上での話ですが、ひとつはプロモーション、もうひとつはブランディングです。
プロモーションというのは、ソーシャルメディアでの商材のプロモーションで、認知度を上げたりファンを増やすことで、コンバージョンまでの意欲を上げることができます。商材によっては購入や契約など、コンバージョンまでつなげることも可能です。
もうひとつは、企業や企業のサービス、商材のブランディングになります。アカウントの運用次第でそれらのイメージを確立させることができます。
ソーシャルメディアはユーザーの皆さんとコミュニケーションが取れるツールなので、ブランディングの中でも特に“ファンを作る”ことは重要な役割ですね。
鈴木:他のマーケティングの手法と比べて異なるのは、消費者との距離感、距離が近いということだと考えています。消費者の生の声が聞けたり、コミュニケーションが取れるというのが、他とは違う一番のポイントでしょうか。
あとは、消費者のソーシャルメディア上での「調べる」「行動する」「感想を投稿したり、拡散する」というアクションに対して数値で追えるということも大きいと思っています。誰がどのくらい見て、その後どんなアクションをしたのか、それを追えるのが強みです。
効果的な運用に必要なものは?
── プロモーションやブランディングを効果的に行っていく上で必要なものってどんなものがありますか?
大蔵:目的やターゲットの明確化でしょうか。どのメディアでも重要だとは思うのですが、ソーシャルメディアにおいては目的とターゲットの設定が特に重要です。というのも、予算を使ってプロモーションしていく時に、かなり細かいターゲティングが可能なので、そのペルソナ設定であったり、どういうアクションを取ってくれるだろうか、取ってほしいかということをしっかりと考えて、日々 PDCAを回していく必要があるからです。
鈴木:あとは、ユーザーの声を真摯に受け止める姿勢、でしょうか。ポジティブな意見はもちろん、やるからには否定的な声にも耳を傾けて改善をしていく、そういう運用をしていくことが大事だと思っています。諦めずに、恐れずに…
大蔵:フラッグの強みのひとつは、沼にハマっているスタッフが多いところだと思っていて、だからこそファンの気持ちを理解した上で、メディアにあったコミュニケーションが提案できるのだと思います。見ている人が不快にならないコミュニケーションは絶対に必要ですし、ファンやプラットフォームの文脈を理解して運用していくことができるスタッフがフラッグには多いですね。
── 10年以上前に「ゆるい公式」みたいなのが流行った気がしますが、そういうものを求められることはさすがにもう無いですか?
大蔵:映画作品などのコンテンツによっては、キャラクターや世界観に寄り添った形でライティングをしたり、キャラクターによってはユーザーと積極的にコミュニケーションを取ったり、そういう提案をすることはあります。
鈴木:例えば、ソーシャルメディアを運用している担当者がお昼ごはんをアップして親しみやすさを感じてもらう、みたいなコミュニケーションはだいぶ少なくなってきた印象です。企業アカウントの場合は、なかのひとにフィーチャーした運用や属人化するものではなく、企業としてお客さんに親しみをもってもらう運用にする必要があると思います。
プラットフォームはどう選ぶ?
── ソーシャルメディアもTwitterだけではなく、Instagram や TikTok などいろいろなものがありますし、出てきては廃れていくものもあります。利用するプラットフォームはどのように選んでいるのでしょうか?
大蔵:クライアントの課題と与件と目的、そしてターゲットに合わせて提案しています。プラットフォームごとに長所と短所があるので、それを見極めてクライアントと相談しながら選んでいます。
例えば、認知獲得が目的であれば、拡散することに長けたツールとしてTwitterを選んだり、世界観を伝えロイヤリティを高めるのが目的であれば視覚的に訴求できるInstagram、動画が使える商材でかつ若年層に向けたプロモーションをしたいということであれば TikTok を提案します。
── KPIや目標はクライアントによって異なると思いますが、フラッグとしてはどういった提案をしていますか?
大蔵:プロモーション目的の場合は、多くの人に認知してもらうことが必要なので(ある期間の中での)インプレッション数、エンゲージメント数、口コミ数をKPIに定めることが多く、ブランディング目的の場合は、フォロワー数、エンゲージメント率をKPIに定めることが多いです。中・長期的な運用の場合は月次でレポーティングを行って振り返りをしますし、短期的なプロモーションでは一投稿ずつ分析して日々 PDCAを回す形が多いです。
鈴木:クライアントの目的がファンとのコミュニーケーションという場合もあるので、その時はエンゲージメントに振り切ることもあります。その中でよく聞かれるのが「どこまでやれば成功ですかね?」ということです。そういう場合は、お客さんがベンチマークにしているアカウントだったり投稿だったりを確認して、さらに予算と期間を踏まえてできることをご提案させていただくことが多いです。
大蔵:いずれにしても、まずはクライアントの意向や目的をヒアリングして「それであればKPIはここにしましょう」という形で提案します。
どれくらい時間がかかる?
── ソーシャルメディアの運用をはじめて、効果を実感するためにはどれくらい時間がかかるものですか?
鈴木:目標にもよりますが、フォロワー数やインプレッション数であればプロモーションを絡めることで比較的早い段階で達成できると考えています。ただ、熱量の高いファンを増やすのはすぐに達成できるものではありません。なので、クライアントに対しては、たとえば ○ヶ月で□人のフォロワー獲得を目指します、という形でご提案をさせていただきますし、そこにクライアントから提示される予算も加味して、達成が見込めるプランに仕上げていく感じです。
大蔵:鈴木さんの回答に加えてになりますが、基本的には常にユーザーやファンの皆さんの反応からどのような投稿や情報が必要とされているか分析し、ついリアクションしてしまうような心をくすぐる企画を考えながら日々 PDCAを回して効果を確認しています。
時にはユーザーやファンの皆さんの声を代弁するような少し攻めた企画(愛のあるツッコミなど)を実施することもあり、これらが話題になりエンゲージメントもグッと伸びてトレンド入りするような時は、運用担当としてとてもやりがいを感じます。クライアントも喜んでくれますね。
── では、最後におふたりが今後、取り組んでいきたいことについて教えてください。
大蔵:私自身は映画を商材に扱うクライアントを多く担当してきました。映画作品を知ってもらって、鑑賞意欲を上げることを目的に運用してきましたが、今後は直接購入につなげていくような映画以外の商材も担当して、ユーザーの動向をさらに深堀りして、それに沿った施策を考えながら、ソーシャルメディアの可能性を探っていきたいです。
鈴木:例えば、5〜6年前まではFacebookをメインに運用している企業も多かったと思いますが、今では状況がガラッと変わって、TikTokなどでの新しいプロモーションも主流になってきています。これから何が残るのか、どんなものが出てくるのか、どこに力を入れるべきか、って読めないものだと思うので、今後も新しいメディアや手法が出てきた時には、いち早くキャッチアップして、どういう形で有効的に活用できるかを考えていきたいと思っています。
これまでに担当してきたクライアントや案件が異なるふたりに聞きましたが、いずれにしてもソーシャルメディアの海に漕ぎ出す時には、クライアントとの綿密なコミュニケーションや設定が重要とのことでした。
ソーシャルメディアでのプロモーションやブランディングをご検討されている時には、ぜひフラッグにもご相談いただけたらうれしいです。
それでは、また。