ニコラス・ケイジ主演『マッシブ・タレント』感想【ネタバレ無し】
フラッグ広報室のタカバシです。
弊社が配給を務める映画『マッシブ・タレント』をひと足早く鑑賞することができました。ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じるニコラス・ケイジ主演作品ということで、結構おっさんホイホイな印象ですが、僕もおじさんだからか、素直に面白かったです。
劇場で映画を観た時のワクワク感を思い出した
抽象的な感想から始めると…
映画を劇場に観に行っていたあの頃の感覚が蘇ってきたというか、こみ上げてきたというか、当時を懐かしむ感覚がありました。ニコラス・ケイジ主演の映画を観るのは何年ぶりだろうと調べてみると、劇場で最後に観たのは2005年の『ロード・オブ・ウォー』でした。
やっぱり一番熱かったのは『ザ・ロック』『コン・エアー』『フェイス/オフ』の頃で、あの頃は「ニコラス・ケイジはいつも何かに巻き込まれて、困った顔をしている」というイメージでした。
さて、『マッシブ・タレント』という邦題を聞くと、なかやまきんに君的な筋肉タレントをイメージしてしまいましたが、原題は『The Unbearable Weight of Massive Talent』で「ゴツい才能の耐え難い重さ」となります。どうやらニコラス・ケイジがまた困っていそうなタイトルですね。
ニコラス・ケイジってどんな人?
ニコラス・ケイジ本人役ということですが、ドキュメンタリーではないので、映画の序盤は「どこまでがリアルで、どこからフィクションなのか」、そのあたりを考えながら観なければなりませんでした。
あと「この人は誰?」と登場人物が誰かわからないことも… 脚本家、監督、エージェント、マネージャー? それも含め、今風なわかりやすい脚本ではない気もしますが、いろいろとニコラス・ケイジの映画を観てきた人がターゲットと考えると、これくらいの導入でもいいのかもしれません。
奥さんがアジア系ではないので、そこはフィクションだと分かりましたが、それくらいニコラス・ケイジのアジア系好きが知れ渡っているのもまたすごいと思いました。
ともかく、これまでのニコラス・ケイジの映画をある程度観てから行く方が何倍も楽しめるのは間違いありません。特に『フェイス/オフ』『コン・エアー』『ザ・ロック』は観てから劇場に行くことをオススメします。『ゴーストライダー』『シティ・オブ・エンジェル』『ロード・オブ・ウォー』あたりは観てなくても影響は無い、かな。
キーワードは境界線、スイッチ
この映画のキーワードは「境界線」だったり「スイッチ」だったりするのかなと思いました。本人役で主演なのでコメディかと思いきや、状況が急にシリアスになったり、また和んだり… ストーリー的にいろいろな「境界線」を行ったり来たりしますが、観ている側の気持ちも揺れる映画じゃないかと思います。あ、それこそ『フェイス/オフ』にもつながるものでもあるので、やっぱり『フェイス/オフ』は予習しておきたい作品です。
ペドロ・パスカルになりたい
ここまでニコラス・ケイジのことしか書いてませんでしたが、「マンダロリアン」シーズン3でも活躍中のペドロ・パスカルがとても良かったです。「マンダロリアン」では、ほぼほぼ表情が見えませんが、『マッシブ・タレント』ではいろんな表情を見せていて、どれも魅力的でした。ニコラス・ケイジはだいたい困っているので、表情豊かなペドロ・パスカルが魅力的に見えるのもあるのでしょうか。
ぜひ劇場でご覧ください、あの頃の友達を誘って
映画って観た後に人生に影響を与えるような作品もあれば、非日常感を味わうことでストレス解消になる作品もあると思います。この映画は… 後者に近いと思いました。
平成の映画を思い出し、懐かしみ、そして楽しむ。劇場で映画を観て、その余韻に浸りながら食事をしたり、帰途につく。その感覚まで含め、楽しみながら心を解していく映画だと思いました。
映画『マッシブ・タレント』は3月24日(金)より、新宿ピカデリー、渋谷シネクイント、グランドシネマサンシャイン 池袋、アップリンク吉祥寺ほか全国の劇場で順次公開されます。ムビチケ、販売中です。ぜひ、当時の映画友だちと一緒に観に行っていただければと思います。
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